こんにちは、スタートパトチ兼クマ対策担当の3年の小野慶真です。なぜそんな役職があるかというと、ずばり足尾にはツキノワグマが生息しているからです(泣)。熊鈴を付けているので鉢合わせたりしたことはありませんでしたが、実際に調査中に(遠くからですが)クマを見かけたことが何回かありました。クマの生活痕もそこらじゅうにあります。競技中にクマとばったり出会ってしまったら、想像するだけでもとても怖いですよね….
↑クマがつけたと思われる傷跡
北海道でのクマによる事故のニュースを見て不安を強めている方もいるかと思いますが、本州のクマは北海道で度々出没する「ヒグマ」とは別のものです。「ヒグマ」は獰猛な性格で人を襲うことがありますが、「ツキノワグマ」は基本的に臆病で、こちらから刺激しない限りは人の気配を感じて逃げていきます。とはいえ不安なことに変わりはないと思いますので、ここではクマを見てしまったときの対策について紹介します。
ここで皆さんに絶対覚えてほしいことは、クマを見たら「落ち着いて」「背中を見せずに」「距離をとる」の3つです。どんな状況でクマと出会ってもこの3つを守ることが大切です。
まずは落ち着くこと。こちらから大声を出したり急に動いたりすると、クマもびっくりします。自分と同じくらいの大きさの動物が出てきたら驚いてしまうのはクマも同じです。決して物を投げたり大声で叫んだりしてはいけません。
心を落ち着かせたら、クマに背中を見せずにゆっくりとその場を立ち去りましょう。背中を見せると本能的に追いかけてくる場合があるそうです。クマの姿が見えなくなるまで、目を離さないことが重要です。
上記を守ったうえでクマが近寄ってきた場合、こちらのことを人間だと認識していないことが多いようです。穏やかに声をかけ、手をおおきく振ることで気づいてくれればクマが逃げていくことがほとんどです。
それでも近づいてくるようなら木を間に挟むようにして、落ち着いて後退しましょう。
もしクマらしき生き物を発見したら、上記のそうな対応をとってクマが見えなくなるくらいの距離を取り、周りの参加者にクマの出没を伝えながら近くの有人拠点(スタート、フィニッシュ、競救、救護所)を目指してください。有人拠点で以下のような聞き取りをします。
・自分のクラスと名前
・目撃した場所
・クマのおよその移動方向
・目撃時刻
・個体の特徴(色、大きさなど)
・数、特に子連れのクマかどうか
・クマの様子(こちらに気づいていたか、興奮していたか等)
・競技者の対応(距離、大きな音を立てたか等)
当日は雨予報で視界が悪く、クマとの遭遇率が高くなることが予想されます。人的被害を出さないために、ご協力お願いします。
ビビらせるためにかなり強めに書いてしまいましたが(笑)、以上のことを理解したうえで正しくクマを恐れ、競技を楽しんでください。それでは、スタートで皆さまをお待ちしております!
Comments are closed